今年、最初で最後のかき氷を食べに行きました。
「最初で最後」と書くと、なんだか大げさですが、今年の夏にかき氷を食べるのは、この一度だけになりそうです。
そもそも私は、かき氷にそれほど詳しくありません。
私の中でかき氷といえば、海やお祭りで食べるような、シンプルなかき氷。
いちご、レモン、ブルーハワイ。
そして、私が好きなのは「みぞれ」です。
ただし、みぞれなら何でもいいわけではありません。
さらっとした、単純に甘いだけの砂糖水のようなみぞれは、あまり好みではなくて。
私が好きなのは、こっくり炊いたような、甘さの中にちゃんとコクがあるみぞれ。
そんな私なので、最近よく見かける、色とりどりで華やかなかき氷には、「これは、私が知っているかき氷とはずいぶん違うな」と思いながらも、ちょっと気になっていました。
華やかなかき氷は、なかなかの強敵でした
気になっていたものの、実際に食べに行くまでには、ちょっとしたハードルがありました。
人気のかき氷屋さんは、当日早くから行って並ばなければならなかったり、WEB予約が必要だったり。
しかも、その予約が簡単に取れるわけでもない。
かき氷を食べるだけなのに、なかなかの競争です。
昔の私が知っているかき氷なら、暑い日にお店の前を通りかかって、「暑いし、かき氷食べようか」くらいの気軽さだったのに。
今どきのかき氷は、食べる前からひと仕事です。
それでも今回は、なんとかハードルを乗り越えて、ついにたどり着きました。
そして、出てきたのがこちら。

……大きい。
そして、きれい。
私がこれまで食べてきたかき氷とは、ずいぶん雰囲気が違います。
急いで食べないと、なくなってしまう
見た目を楽しんでいる場合ではありません。
ふわふわの氷は、見るからに今にも溶けてしまいそう。
写真を撮っている間にも、少しずつ形が変わっていきます。

これは急がなくては。
慌ててスプーンですくって、口へ運びます。
すると、口の中に入れた瞬間、すっと溶けてしまいました。
「……おいしい」
思わず、もう一口。
ふわふわの氷が口の中で消えていくと、氷そのものがミルクでできているので、溶けたミルクとシロップやクリームが混ざり合います。
これが、おいしい。
おいしい。
おいしい。
もう、感想がこれしか浮かびません。
これは、私が知っているかき氷とは別物
今まで私が食べてきたかき氷は、氷にシロップをかけて食べるもの。
それももちろん好きです。
特に、こっくりしたみぞれは今でも好き。
でも、今回食べたかき氷は、それとはまったく別の食べ物でした。
氷そのものがふわふわで、ミルクの味があって、そこにシロップやクリーム、フルーツなどが重なっていく。
ひと口ごとに、いろいろな味が混ざっていきます。
そして、口の中であっという間に消えていく。
かき氷なのに、どこかデザートを食べているような感覚です。
「かき氷って、こんなことになっていたのか」
ちょっと驚きました。
昔から知っている、シンプルなかき氷。
そして今回初めて食べた、華やかなかき氷。
どちらが好きかと聞かれたら……
困ります。
どちらも美味しくて、どちらも好き。
結局、それが一番正直な感想です。
今年の夏、食べたかき氷はこれが最初で最後。
でも、今まで知らなかったかき氷の世界を、少しだけ覗くことができました。
来年の夏も、また食べたくなるかもしれません。
ただし。
予約を勝ち取るところから始まると思うと、今から少し気合いが必要です。

次は違う店のかき氷を攻略したいと思います。おいしいかき氷を食べ歩くの、楽しいですね。
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